天草市の全国通訳案内士ら女性3人が、 世界文化遺産に登録された同市河浦町の崎津集落で、 外国人客の案内を始めた。 英語と中国語に対応。 秋の観光シーズンを迎え、 訪日客も呼び込もうと張り切っている。
3人は、 異文化交流を支援する任意団体 「ワールドフレンズ天草」 に所属するフリーのガイドや外国語教師。 世界遺産登録を控えた6月、 「サキツ・ツーリスト・ガイド」 の名称で有料の案内サービスを開始。 8月までに、 海外の旅行会社の視察担当者など約100人を受け入れたという。
2日は、 天草市のグローバル人材育成事業で訪れた京都大大学院の留学生6人を、 メンバーの浦上咲枝さん (37) が英語で案内。 崎津諏訪神社や崎津教会、 資料館 「みなと屋」 などを解説しながら歩いた。
参加したロシア人のアナスタシア・ユディナさん (30) は 「崎津集落は神秘的。 ガイドで歴史も分かり、 とてもよかった」 と話した。
今後は外国人ツアー客の受け入れを本格化させる。 「単なる観光だけでなく、 集落の歴史的背景を知ってもらいたい」 と浦上さん。
天草宝島観光協会 (天草市) の赤木聖一事務局長は 「世界遺産に登録されると外国人観光客も増える。 にぎわいを一過性で終わらせないためにも、 外国語でのガイドは重要だ」 と期待する。
申し込みは浦上さん (英語) TEL 090 (8238) 7134、 野崎さん (中国語) TEL 090 (9652) 5489。
(谷川剛) (2018年9月13日付 熊本日日新聞朝刊掲載)
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