早期米の田植えが終わった天草市新和町小宮地で、 豊作を祈願する伝統の虫追い祭りがあり、 法被や早乙女姿の住民らが太鼓を打ち鳴らしながら、 普段は静かな山里をにぎやかに練り歩きました。
大騒ぎして病害虫を海に追い払い、 田植えを済ませた農家が一日を楽しんだのが起源で、 360年余りの歴史があります。
江戸時代に堤を作り水不足を解消した森下九兵衛の顕彰碑で神事を終え、 一行は山手から海に向かって五色ののぼりを先頭に、 地区内を約8時間かけて巡回しました。
途中の公民館などでは、 地元の中学2 ・ 3年生が 「ヨイヤ マカセー」 の掛け声で躍動感あふれる舞いを披露し、 集まったお年寄りたちが盛んな拍手を送っていました。